Quest
TypeProjectYear2023MemberHaruma Kikuchi, Shotaro Yagi

Questとは、「人はなぜ共同できるのか、を問い続ける」ことをミッションに、プロジェクト推進について知見を深めることを目的とするチームである。Project Sprint QuestからのMethodチームの離脱を受けて、本チームはこれまで以上に「遠くに行く」ことを目指して、そのために必要な場を構想するところから始めた。
コパイロツトの探求テーマが「実践」であることを突き詰めると、①現場の暗黙知の言語化、②哲学・社会学的な理解とリフレーミング、という両軸を自ずと持たざるを得ない。なぜならば、「実践」とはプロジェクトの現場で日々起きている事象に他ならず、一方で学術的に見れば「実践的転回(Practice Turn)」は社会学の哲学への参照を通じて興隆した運動であるからだ。このような場が世の中にないことを踏まえつつ、「実践」の探求のために、どのような知識生産・循環の場が必要なのか議論を重ねた。
1年弱の短い期間ではあったが、当時 X Spaces (旧Twitter Space)で毎週公開議論されていた内容はもちろん、議論内容の蓄積方法(Obsidianによるzettelkasten)、「解決策」ではなく「問い」を重視する思想、コパイロツトを超えて開かれたオープンな場への志向はこの時期の議論と検討によってほぼ形作られ、のちのProject Theory Probeの土台を築いた。