南の島の Project Sprint

A Project Theory Probe Journal Series

TypeArticle SeriesYear2024-2025ProjectProject Theory ProbeMemberKokoro Kagawa

「南の島の Project Sprint」は、2024年11月〜2025年10月にProject Theory Probe Journalにて賀川こころにより執筆された全12回の連載である。Project Sprint構築チームの思考をなぞったSeason 1に対し、このSeason 2では、著者が暮らす小笠原諸島・父島でのより個人的な世界(島の自然、ドルフィンスイムやホエールウォッチングのガイドとしての営み)をProject Sprint的に解釈していく。6日に1便の定期船がもたらす「6日サイクル」を島の自然な「スプリント」として捉えるところから始まり、習慣・記録・環世界・個体識別・定例会議などを、島の暮らしと重ね合わせながら描く。

貫かれているのは、客観的な正解やゴールをあらかじめ定めず、多様な主体(人も動物も)がそれぞれの環世界を生きる相対主義的な世界に身を置く態度である。制約の中でこそ感じられる自由(ヘーゲル)、他に依存しないための孤立と自律(疎結合)、そして「みんなでよい選択をしつづける」という原則が、島の生態系や祭祀のメタファーを通して語られる。プロジェクトを完成型ではなくチームがよりよい方向へ進む過程として捉える視座は、当時構築中だったProject Sprint v5とも響き合っている。