Shared Perception

TypeEpochYear2022MemberHaruma Kikuchi, Motoi Sadakane

Shared Perception は、Person Group Prototype の構想中に描かれた、認識についての概念図である。複数の人が異なるコンテキストから集まって活動を共にする場面で、どのように共通認識が作られるのかについての仮説を表現している。

Person Group Prototype は、(Value People Prototype が、チームや組織の存在を前提にして、それらと人との関わりを事後的に生成する、という構造を持っていたのとは対照的に) さまざまな客観性を不可能にし、主観を体験するためのプロトタイプであった。このツールを用いる人は、明示的に知り得たものしか目にすることができず、またその人自身の操作によらない方法で新しいことを知ることもないように作られている。当時「チームや組織は Person の世界の中にそれぞれ解釈され、複数存在する。他者の世界は勝手に操作できない」(RelativeWorld) として構想された。そのようにプロジェクトやチームを取り扱うことは、暗黙の共有や、外在する権威がない中でも可能なことは何か、という問いに対応していた。

Shared Perception はその「可能」のありかを示している。それぞれの当事者の認識に先立って何ものも存在できない (あるいはその存在を感知できない) ときにも、それぞれの当事者がそれだと認識するものを重ね合わせることは可能なのではないか、というアイディアであった。Person Group Prototyp はこの重なり合いの領域を作るプロセスについて、限定的な体験しか提供できなかったが、その困難さや重要さを明らかにする契機になった。

Project Sprint Quest Lab