共創プログラム(叡啓大学)

TypeProjectYear2023 - PresentMemberMotoi Sadakane

叡啓大学は、システム思考とデザイン思考を統合した課題解決演習(PBL)を企業や行政と連携しながら実践教育で身につけることを特徴とする県立大学であり、コパイロツトの定金基が2023年10月から、出向という形で教授を兼ねて関与している。「共創プログラム」(当初は「共創プロジェクト」)は、この演習で培った推進力を土台に、企業・学生・大学がチームとなって「新たな価値」を探す、広島発のプロジェクト型教育である。年に4件ほど、学生3〜6人が参加するプロジェクトが走る。各プロジェクトは6か月を、企業と大学が価値の焦点を定める前半3か月の「価値探索プロジェクト」と、学生が推進メンバーとして実証を重ねる後半3か月の「学生実証プロジェクト」に分け、課題発見と解決策創出のダブルダイヤモンド(EPF)と1週間単位のProject Sprintで進める。

コパイロツトの方法論はこれまで、主に東京の企業との案件で試されてきた。そうした中で叡啓大学の共創プログラムは、広島の地元企業や学生チームといった異なる条件でも方法論が通用するかを実地で確かめる実証の場であるといえる。成果を出すことが強く求められる受託案件と違い、フレームワークそのものを育てて確かめる環境として、また半年を一区切りとするサイクルを反復できる場として、叡啓大学の本プログラムは貴重な検証機会を提供した。

共創プロジェクトを経て、計画どおりに進めるより「予測を手放し」、フィールドワークで得た一次情報から「いま何が起きているのか」を意味づけ直すことが推進力になるという手応えが得られた。正解を先に決めず、確信を持った各自の出力と応答から次の一手が事後に立ち上がる。現場で培われたこの実践知は、即興と相まってProject Sprint v5のリリースに結実している。

成果は半年ごとの報告会で発表され、記録が公開されている。2026年5月には、プログラムの概要と参加各社の事例、日本PMO協会会長へのインタビューをまとめたタブロイドが発行された。

共創プログラム タブロイド