学生実証プロジェクト
「学生実証プロジェクト」は、叡啓大学の共創プログラムの後半3か月にあたり、価値探索プロジェクトで焦点を定めた価値を、学生を推進メンバーに加えて実地で探索・検証する取り組みである。ここでは、叡啓大学のプロジェクト推進アプローチを学んだ学生が、企業と有償の雇用契約を結んで推進メンバーとなり、企業や大学教職員とチームを組む。毎週、フィールドワークで顧客や現場から一次情報を持ち帰り、その結果をもとに次の一手を全員で決める活動を繰り返すプロセスである。
フィールドワークは、現場に出て自ら対象を経験し、既知の確認ではなく未知を探索する調査のことを指す。とりわけ学生や大学という中立的な立場は強力で、企業が単独では届かない現場の踏み込んだ情報や関係者の率直な声まで引き出せる。たとえばある成果報告では、フィールドワークの事実に裏打ちされた提案に、企業の経営層が事業推進を即決するに至っている。
調査で予想や課題の立て方そのものが毎週のように書き換わる経験は、予測を手放すという構えを、観念から確信へと変えた。あわせて、知識やスキルの差によらず現場の事実を持ち寄れば誰もが関与し成果に貢献できるという手応えにもつながった。