ファイブ・ダイヤモンド
ファイブ・ダイヤモンドは、プロジェクトを「期待」「前提条件」「問題」「課題」「施策」の5つのダイヤモンド(発散と収束)の工程として捉える考え方であり、2019年4月3日の議論を初出とする。
2018年9月にナレッジ・ラボは、混沌としたプロジェクトの初期に秩序を与えるサービスとして「プロジェクト・ステートメント・デザイン」を構想していた。プロジェクトが始まるまでの整理期間を「プリプロジェクト(pre-project)」と名付け、その内実を整理する過程で見出されたのがファイブ・ダイヤモンドである。
狭義のプロジェクトでは問題が暗黙の了解となったままゴールが設定されるため、問い直しは「問題」そのものまで遡ることはあまりない。ダブル・ダイヤモンドは「課題」と「施策」を分けるが、その手前に暗黙となっている「問題」、それを生み出す制約としての「前提条件」、さらには前提条件を生み出すステークホルダーが無意識に描いている「期待」の3つを加えたため、「ファイブ」ダイヤモンドと呼ばれる。この構造化により、各ダイヤモンドの結節点をセーブポイントとして、どこまで立ち戻るかを明確にすることが可能となった。
同じ時期には、「現状」「あるべき姿」「問題」の関係を再整理する議論も進んでいた。バイアスの入っていない問題意識をKJ法のテーマ選びになぞらえて「コンセプト」と呼び、それをベースに問題そのものを定義していく考え方で、同年10月に公開されたイシューフレームとも共通の土台にあたる。ただし、ファイブ・ダイヤモンドやイシューフレームは、フラクタルな性質が見出されるため、あくまでフレームワークとして位置づけられた。